なにひとつかなわない

自分の人生はいつもやりきってきた、あの頃はもうあれ以上頑張れなかったと思う
だから自分の選択に後悔したことがない、と思ってきたが最近この思いが揺らぎつつある
生きてきた年数が増えて人生の成果をあげてくる人が増えてくるとなんとなく居心地が悪い
今更になってこんな感情が湧いてくるとは思ってもみなかった
ずっと自分の選択と成果に満足し続けられると思っていた

人はどれくらい自分の人生に期待しているのだろうか
もっとうまくやれたはず、もっといい環境が、もっと思い通りになった、
なににどのくらい期待しているのだろうか
その期待が実際に得られるものなのだろうか
なにに期待してどれくらい頑張ってなにに失望するのか

あの人は何かを手に入れた、あの人は何かを成し遂げた
じゃあ私は何をした? 何ができた?
こういうことを考えるのは非常に悪い
そして知らなくてもいい他人の進捗が流れてくる社会も悪い
見なければいいなんて強いことはできない
流れてくるものを流れてくるままに見続けてしまう
見ないということはとても怖いことだ

自分の選択は正しかったのかここにいていいのかと常に思っている人生だった
その割には具体的な目標、明確なビジョンがないから遭難してしまうのだ
でも今更、何も続かず続けられずこのまま、
どうしたらいいのかなあ